悟りを開いた人々の教える坐禅は、一般に考えられている坐禅とは異なります
初心の坐禅がすべて
井上義衍老師について修行している参禅者(日頃法話を聞いている人)が、義衍(ぎえん)老師に質問しました:
【問】只管打坐(しかんたざShikan-Taza)ということをお聞きしますけれども、
静かに息を調えて、心を静めていれば、
その心が純化され、開発されて悟りを得ると
そういう理屈になるわけですね?【井上義衍老師の答え】…………
(井上義衍老師の答えは?)
ー宗教誌『禅と念仏』25号より(原文は井上義衍老師語録『迷いと悟り』p,20 龍泉寺刊行)
わたし(管理人)は以前見事に外しましたけれども
(A) まあ、そういうことですが、言うのは簡単だけど実践が難しいんです。
(B) そうじゃないんです。
井上義衍老師の回答は、さてどちらでしょうか?
質問者さんの言っていることは正しいのか間違いなのか。
回答は数日後に。
坐禅堂は選仏場ー仏を選ぶのは?
上は、大阪府高槻にある飯田欓隠(いいだとういん)老師の古道場・少林窟道場の禅堂(=選佛場せんぶつじょう)の額『選仏場』
額の書は、井上義衍老師も尊敬されていた北野元峰禅師によるものです。
大阪府高槻市にある少林窟道場は、井上義衍老師が龍泉寺の住職になってから接心に通われていた道場でもあります。
そこで飯田欓隠老師やその印可の伊牟田欓文(いむたとうぶん)老師に参禅されました。
飯田欓隠老師は独参の時に義衍老師を随分叩かれたようです。
(義衍老師によると欓隠老師は説明不足で何のことか分からなかったとのことです 孫の片岡氏によれば、義衍老師のことではありませんが、廊下をガタガタと歩いて独参に来る者に対してはその場でチリンチリンと鳴らされてトウ隠老師に会うまでに独参終了とされることもあったようです)
しかし義衍老師は欓隠老師の指導のお蔭で、のちにホオジロの声を聞いて、身心脱落された(=ハッキリした、悟りを開いた)とのことです。
北野元峰禅師についてはこちら
飯田欓隠老師についてはこちら
井上義衍老師についてはこちら
※選佛場(選仏場)=僧堂、禅堂のこと 梁山和尚「故に僧堂を名けて選仏場といふ」 〔景徳伝燈録けいとくでんとうろく十四〕景徳傳燈録とは⇒ https://ja.wikipedia.org/wiki/景徳傳燈録
「選仏(せんぶつ)って、指導者(老師)が修行者の中から選ぶのではないですよ。
皆さん自身が自分を選ぶのです。」ー井上哲玄老師
飯田欓隠老師の古道場ー高槻少林窟道場
大阪府高槻市古曽部(こそべ)町 3-9-23
サイト:http://syourinkutu.web.fc2.com/
現在は、専属の指導者※はいませんが、少林窟道場は、財団法人として欓隠老師の子孫の片野林太郎博士(元・京都大学工学部教授)の管理下にあります。禅堂の隣の自宅にお住まいです。
禅堂は坐禅をする人なら個人で自由に使用させてもらえます(電話連絡の上) 第三日曜は坐禅会があるので個人使用はできません。
仕事帰りに坐れます。
坐り方は、面壁です。坐蒲(坐禅用の丸いクッション)とその下に敷く四角い座布団は禅堂に用意されています。
真冬でも禅堂に暖房はありません。窓は曹洞宗の規矩(きく=規則)にならって閉めて坐ります(臨済宗のように真冬でも禅堂の窓を全開しません)
※飯田欓隠老師の法は伊牟田欓文(いむたとうぶん)老師(法は断絶)と井上義衍老師から井上哲玄老師、井上貫道老師、井上義寛老師(1935-2013)、川上雪担老師(1936-2011)、原田雪溪老師(1926-2020)、青野敬宗老師に引き継がれています。義寛老師以下は故人です。
高槻少林窟道場へのアクセス
地図を見る↓ JR高槻駅から徒歩12分 阪急高槻市駅から徒歩16分
共に駅付近にレンタサイクルがあります
阪急高槻市駅付近のレンタサイクルは
◯(有)グリーンフラッグ高槻店 レンタル料金安いです 一日午前1時まで借りれて150円です(身分証明なにか必要です) そういえば夜中まで坐っていて深夜12時半くらいまで自転車借りて返して終電で帰宅したことがあります
〒569-0803 大阪府高槻市高槻町15−8
営業時間:営業終了: 1:00
電話:072-683-2475
JR高槻は西出口にレンタサイクル(中央改札から出ると遠くなりますので大多数の乗客とはホーム反対方向に歩き西出口に出ます)◯レンタサイクル マイケルJR高槻駅西口店 改札から徒歩2分 〒569-1123 大阪府高槻市芥川町2丁目2ー26 翌日の正午までで350円、電動機付きなら550円