坐禅には分厚い布団を坐布の下に敷きます
「尋常[よのつね] 坐所には、厚く坐物と(を)敷き、上に蒲団を用う」―道元禅師『普勧坐禅儀』[ 坐禅をするところには、厚い坐物(ざもつ)を敷いて、上に座蒲(ざふ=丸いクッション)を使用する ]
「ざもつをしき」と「ざもっとしき」と読むのは経典読みで、いわば、リエゾンです。

88cm×80cm この上に丸い坐蒲zafu と呼ばれるクッションを置いて坐禅をします
↓↓ 座物(ざもつ=四角い大きめの座布団) と 蒲団(坐布=丸いクッション)

坐禅は苦行ではありません。
坐禅には、厚い四角い座布団(坐物ざもつ)88cm×80cm を敷き、上に丸いクッションである座蒲(蒲団ふとん)を用いて、快適に坐禅せよと道元禅師がお示しです。
夏は涼しくして、冬は暖かくして坐禅をせよともお示しです 吹きっさらしのところで坐禅するな etc.とお示しです。
臨済宗の僧堂では、真冬でも、10枚以上ある障子窓を全開し、前門、後門も全開して、吹きっさらしで坐禅する道場が幾つもあります。気温は戸外と同じになります。
達成感を感じたい誰か先輩が始めたんでしょうね。雲水は若いから何ともありませんが。
※臨済宗では、前門は、独参の出入りと朝課・晩課の出入りだけに使い、雲衲(うんのう=雲水=修行僧)は後門を通常の出入り口に使います。師家は前門から出入りします。師家も雲衲も前門を出入り口に使う曹洞宗と随分違いますね。
「厳しい修行」が大好きなテレビでは分かっていても報道してくれませんが、寒い地方の曹洞宗の専門僧堂には禅堂に暖房があります 近くで坐禅している人は、逆に暖かすぎて眠くなり坐禅にならないようですが^^;
自宅坐禅用の座布団の販売がされています

座布(ざふ)という丸いクッションは簡単に入手できますが、その下に敷く四角い布団が中々ありません。
丸い座布を直に畳の上に置くと、膝がすべり、身体がずれて来ます。当然長時間の坐禅に耐えられません。
丸い座布をフローリングの上に置いて坐禅すると、床に当たった膝が痛みます。
従いまして、座布の下に何か必要なのですが、普通の四角い座布団は何もないよりましですが、大きさが足りません。80cmほどが必要になるのです。
よって、坐禅専用の座布団をふとん屋さんに作ってもらうしかなかったのです。
このたび、神戸の坐る会/神戸坐禅会で、坐禅用として十分な大きさとクッション性を持った座布団の試作を重ねて、メーカーに特注した坐禅用座布団の頒布が開始されました。88cm×80cmのサイズです。
ネット通販で神戸「坐る会」から購入することができます。
坐禅にふさわしい分厚い座布団となっています。
自宅坐禅用や坐禅会場にどうぞ。
複数枚の時は、送料が変わります。(一時、業者さん側の理由で送料が枚数に比例していたことがありましたが、今はそうではなくなっていますので、大量注文も送料は以前ほどかかりません)
サイズや値段、注文方法など
坐禅用座布団の頒布についてはこちらをご覧ください

【特注の坐禅用座布団の特徴】
・大きな体格の人が使用しても、結跏趺坐(けっかふざ)や半跏趺坐(はんかふざ)を組んだ脚がはみ出ないようなサイズになっています 88cm×80cm
・厚さも検討を重ねて作成されています
・中に入れる綿の材質や割合など試作を重ねてできた座布団です(長年の坐禅に耐えられるように考えてあります)
綿だけだとヘタってしまい、固くなります。固くなると長時間の坐禅をすると身体がこわばります。
化繊だけを使うとふわふわ過ぎます。ふわふわ過ぎると身体が安定しなくなります。
その綿と化繊(ポリエステル)の配合割合を色々とテストして最適な柔らかさと厚さを実現しました
・近所のふとん屋さんに頼むよりも割安な価格になっています
・柄は基本無地ですが、時として無地でない場合があります(メーカーの在庫状況によって生地の柄は変わりますのでご了承ください) それが気になる方がいらっしゃるかもしれませんが、さすがに坐禅中に視界には入ってきませんので邪魔にはなりません。コストダウンを図るために、柄が変わることをご了承ください。
特製・座禅用座布団の詳細についてはこちらをご覧ください
管理人はそれまで、こんなの(右図)を座布団代わりに使い、
このマットの上に丸い座布を置いて坐禅していました。
厚さと弾力があって中々良くて、4年後でも使っています。もったいないですから。
しかし、高価ですし、長すぎます。

座布団とセットで用いる丸い「座蒲」「坐布」ざふ の入手・おすすめ

坐禅用の座蒲(丸いクッション)については、大きさは、1尺または1.1尺くらいのをおすすめします 33cm くらいが一尺ですが、測り方によって誤差が生まれるので、同じ1尺、1.1尺と言っても販売店によって大きさが異なります。
また、体格と座蒲の関係ですが、お尻の大きさと座蒲の大きさが比例するとは限りません。体格の良い方が小さい座蒲が合う場合もあり、管理人のように大きくなくても座蒲は大きくないと、腰がだるくなりやすい場合がありますので、サイズに関しては最初は試行錯誤になるかもしれません。
http://tinyurl.com/zazenzafu ←色々なのを比較検討したい方はこちらを
https://store.shopping.yahoo.co.jp/enchudo-zafu/nf9t2nh3id.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title(円中堂) ※
※ 円中堂のを代引きで購入したい場合はこちらを
他のも色々使ってみた結果、円中堂の座布(ざふ=丸いクッション)をおすすめする理由:
・値段が安い
・中にパンヤが大量に詰めてあるので、そのパンヤを(ファスナーを開いて)ある程度(かなり)取り出して適当な厚さにして使える
・使い続けるとへたって来るが、取り出しておいたパンヤを補充して、厚さを取り戻せる
・他店でパンヤが少ないものを購入してしまうと、すぐにペチャンコになり、使えなくなる (パンヤだけの入手は困難)
・ただし、円中堂には直径が大きいサイズはありませんので、上記の理由で管理人には少し小さいです
・ただし、円中堂にビロードのものは扱われていません(2020年1月現在)
円中堂では色は黒のみです(道場では黒のが標準defaultです)。ビロード生地のは販売されていません(2018年3月現在)
(ビロードや別珍のは身体の滑り止めにもなりますし、質感が良く、高級感があります 但しビロードでないものは坐禅を組んだ身体が滑るわけではありません ビロードでない方が、座布に乗ってクルッと身体を右回りに回転させる時に回りやすいです 曹洞宗では、座蒲に腰を下ろしてから180度回転します)
【注 意】座布団と座布はセットで使いますので、この同一記事でご紹介していますが、ご注文に当たっては、取扱責任者/配送元が個々別々ですので、それぞれ別々にご注文下さいませ。
当サイトでお知らせしています、書籍やDVDにつきましても、何人かのご協力者様が、日常の仕事や参禅修行の合間にそれぞれの活動(ボランティア)として、別々に書籍の発行、DVDの発行をされています。
それらを取りまとめて一緒にご注文ということはできかねます。
お手数ですが、それぞれよろしくお願いいたします。